ブラウン管の向こう側~
こんにちは
サンディエゴは今日も雲一つない青空です
宿題とテストとYOUTUBE依存症を理由に、日記の更新を滞らせてきましたが
本日は授業の一環でサンディエゴ人類博物館に行ってまいりまして
久々になんだか心をくすぐられることを学びましたので
忘れないうちに書き留めておこうと思います
ということで、シアトルの続きはとりあえず置いといて…
本日のお題は『RACEとはなんぞや』ということです
ここからはTHE BLUE HEARTSの青空をBGMにしていただければと思います
"Race"を日本語に直訳すると『人種』となります
"Racism"は『人種差別』、"Racist"は『人種差別主義者』です
わたしは今まで"Race"とは
生まれたところや国籍、宗教や文化などによる人の分類
だと思っていました
ですがそれは厳密には"ETHNICITY"というそうです
では"RACE"とはなんなのか…?
『肌の色、髪の性質や色、眼の形や色など
同じような身体的特徴をもつ人々の集団』
RACEやETHNICITYによる『人種差別』
たぶん日本に住んでいる限りあまりなじみがないと思います
中学の英語の授業の『I Have a Dream』のイメージかなぁと思います
でもアメリカのように様々な国籍の人が住んでいる国では
現在でも、とても身近に感じることがあります
これは一例ですが
わたしは現在、70歳の一人暮らしのアメリカ人の
おばあちゃんの家にホームステイをしています
普段はとてもフレンドリーで明るく、すごくいいひとです
ですが、彼女はよく自然に
「あなたはアジア人らしくない顔をしているね
アジア人はつり目だけどあなたはそうは見えないわ」
「韓国人は丸顔で、中国人はひょろっとして、日本人は足より胴が長い」
などどアジアの人を一括りにした発言や
ひどいときには
「わたしは本物のアメリカ人よ」
「ヒスパニック系は頭が悪くて肉体労働者だから」
などと心が苦しくなるようなことを平然と言います
笑顔で悪びれた風は一切ありません
また一般的な会話の中で
「~付近は黒人が多くて危ないから…」
などという会話も普通に聞こえてきます
なぜでしょうか?
実際に治安が悪い地域に
たくさんの黒人やヒスパニック系の人が住んでいます
上の写真はRaceによる生み出す財産の違いです
Whitesが圧倒的に多く
BlacksとHispanics(右端)が圧倒的に少ないことがわかります
『肌の色が黒いから』、『ヒスパニック系だから』・・・
不当な理由で良い仕事に就けないから・・・
親の収入が原因で良い教育が受けられないから・・・
すべては"RACISM"『人種差別』の連鎖なのだと思います
"RACE"という分類の概念の起源は
大航海時代にあるそうです
ネイティブアメリカンの土地を西欧人が植民地化した際に
当時の西欧人がその支配を正当化し、また権威を身につけるため
肌の色、髪の質など身体的特徴で差別したことが
"RACE"の始まりです
写真は"RACE"の分類が時代によってどう変化していったのか
"Free White"はアイルランド人など当時差別を受けていた白人の中で働く権利のある人
同じ西洋人であっても迫害され奴隷になっていた民族もいたそうです
"Free Colored"は黒人でも働く権利がある人
"Slave"は権利のない奴隷です
"Japanese"⇒"Korean"⇒"Asian"と表記されている女性がいます
1890年代には"Korean"という分類がアメリカにはなく
日本人と同じ分類に区別されていました
1990年には"Asian"という分類ができ
国籍に関わらず一括りにされるようになりました
では、"RACE"による偏見は正当か?
アジア人、アフリカ人、ヒスパニック、西欧人
人種によってどれだけDNA(何%)が違うのか
実は私たちは99.99%同じDNAだそうです
残りのたった0.01%が身体的特徴その他云々を決めています
さらに言えば我々の起源はアフリカにあるそうで
人類の分布が広がっていくにつれ
その場所の気候や食べ物など環境やライフスタイルに適するよう
身体的特徴を変えてきたのだとか
RACEによって優劣をつけることが
いかにナンセンスか
考えさせられた一日でした
海外にいると残念ながら
JapaneseではなくてAsianなんだなと思うことがよくあります
今度から
"Where are you from?"
って聞かれたら、こう答えることにします
"I'm from (the) earth."
お後がよろしいようで
長々と書いていまいましたが
Racismに関してはアメリカは
後退しているというのが現状でしょう
せっかく国境付近にいるので
何かできることを模索中です
とりあえず明日はLAにお友だちを訪ねて行ってきま〜す