Message From UeT

グレイトな人間を目指して、1年間の旅日記。

アメリカのチャータースクールにて本物の情熱を見た日

アメリカ1ヶ月半滞在の最後の日記です

 

1ヶ月半といえば短いけど

 

今回の行程の中では長かったなぁ〜

 

いつかわたしが尾木ママを継いでテレビ出演した時には

 

カリフォルニアの夕日をバックにこう言うことにします

 

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ここがわたしのアナザースカイ

 

日テレ系にご勤務のみなさん

 

よろしくお願いします

 

 

 

さて、冗談はさておき

 

アメリカでは

 

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こんなんとか


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こんなんとか


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こんなのや


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こんなの


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あと、こんなので

 

YOUカロリー取っただけじゃん?!

 

と、思ってるみなさん

 

わたしはこう言われることもあろうかと

 

サンディエゴで学校見学をさせていただきました

 

 

 

ということで本日は

 

(ここから超マジメに書きます)

 

The Preuss School UCSD 

 

というチャータースクールのお話です

 

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そもそも

 

チャータースクール(charter school)とは

 

何ぞや?というお話ですが

 

チャータースクールとは

 

アメリカのミネソタ州で1991年に設立された

 

既存の公立学校(public school)でもなく

 

私立学校(private school)でもない

 

政府によって特別認可された

 

民間が運営する新しいタイプの公立学校です

 

 

 

チャータースクールの運営は

 

民間企業であったり、教員であったり、地域の人であったりと様々ですが

 

政府から特別認可をうけているため

 

教育に関する費用は無償です

 

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設立の背景にはアメリカの公教育の経済格差があるようです

 

アメリカでは、収入や人種によって住む場所が異なり

 

経済的に豊かな人々が暮らす学校区では

 

潤沢な資金で充実した教育が受けられる一方

 

貧しい人々が暮らす地域では資金が捻出されず

 

公教育では充分な教育を受けることができないという

 

公教育の崩壊が大きな問題となっていたようです

 

 

 

そのため、チャータースクールで全ての教育を無償で行い

 

どんな家庭環境(貧富・人種・宗教・性的指向に関わらず)の子どもであっても受け入れることになっています

 

 

 

ですが、現在では残念なことにその大前提が崩れ

 

チャータースクールが一部の恵まれた家庭環境の人たちの

 

特別な教育の場になっていたりもするそうです

 

 

 

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ですがここ、プレウススクールUCSDでは

 

すべての子どもたちに平等な教育を

 

ということを理念に

 

家庭環境に経済的に恵まれていない貧しい子どもたちを

 

いかに四年制大学までつなげるか

 

という挑戦をしています

 

そのため、プレウススクールでは

 

ある一定の基準以下の総収入の家庭の子どもしか受け付けない

 

という入学基準を設けています

 

中には

 

親が無職の子ども

 

ホームレスの子ども

 

などもいて、家庭環境は非常に複雑です

 

また、大抵の親は他国からの移民で

 

英語が話せません

 

出身国は中南米を始め

 

ラオスカンボジアベトナムエチオピアソマリアなど様々で

 

懇談や会議でも多種多様な通訳が必要となります

 

 

 

そんなプレウススクールの朝は

 

スクールバスでの送り迎えから始まります

 

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子どもたちの多くは

 

物価の安い都市部から遠く離れた場所に住んでいます

 

住んでいる地域も様々です

 

ですが、学校まで送り迎えする車も

 

公共交通機関を使うお金もありません

 

そこで、プレウススクールでは

 

スクールバスを市内の至る所に網羅させています

 

ここにかなりのコストがかかるそうです

 

 

 

学校に着くと多くの子どもたちはまず食事をします

 

家でご飯を食べられない子が多いので

 

プレウススクールは朝ごはんとお昼ご飯を無料で提供しています

 

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写真はランチですが

 

朝もヨーグルトにシリアルが入ったものとフルーツジュースなど

 

最低限の栄養が取れるようになっています

 

 

 

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授業の様子です

 

語学の授業の始めにはKBARという読書の時間が

 

15分〜20分程度設けられています

 

これは子どもたちの語学力や読解力が

 

ネイティブかネイティブでないか

 

スペイン語の授業でも同じように

 

 スペイン語圏からきているか)

 

によって大きく異なるので

 

自分が選んだ本を自分のペースで読んで学ぶ

 

ということをするためです

 

また、このKBARの時間は

 

宿題をしていても、寝ていても

 

おしゃべりなどをしていなければ

 

暗黙の了解で注意はされません

 

これも家庭環境への配慮から

 

家では勉強する場所や道具や時間のない子たちのため

 

この時間を使って宿題をすることが許されているのです

 

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英語(日本でいう国語です)の時間に出された宿題

 

新しい単語を絵で表現し、説明しています


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子どもたちが自分で調べた単語を発表しています

 

(ちなみにこの時は同じprefixの単語を

 

 いくつか調べてきていました)

 

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発表を聞く様子も真剣です

 

発表された単語の定義を自分たちのノートにまとめます

 

 

 

アメリカの公立の四年制大学に入学するためには

 

日本のような学力入試は設けられていません

 

 ◆高校の成績

 ◆推薦状

 ◆エッセイ

 ◆課外活動への参加

 ◆面接

 ◆SAT(学力テスト)の結果

 

などが総合的に評価され、入学の可否が決まります

 

そのため、プレウススクールでは

 

授業の中で自分を表現する場を多く設けたり

 

ハイスクールではAPコースと呼ばれる大学進学を目指すための

 

難易度の高い授業を設けたりしています

 

 

 

こちらは6年生のクラスの様子です

 

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アメリカは5年生までがエレメンタリー

 

 6年生〜8年生までがミドルスクール

 

 9年生〜12年生までがハイスクールです)


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ピクサーの動画を見て

 

新しい単語の定義やsynonymなどを考えています

 

低学年らしく良く手が挙がっています

 

 

 

他にも7年生のスパニッシュのクラス

 

8年生の英語のクラスなどを

 

見学させていただきました

 

高学年になればなるほど

 

発表が減り

 

ふせたり、携帯をいじったりする生徒が増えます

 

ここは日本と同じでした

 

 

 

スペイン語の授業では

 

授業の中で子ども同士で発表させたり

 

ペアを椅子とりゲームの形式で決めたりと

 

工夫が凝らされていました

 

 

 

また、何年か継続してその学年の授業を受け持っていた先生が

 

担任のような立場でクラスを担当し

 

生徒の悩みを聞いたり

 

他の授業担当の先生からのフィードバックをしたり

 

という時間も設けられているそうです

 

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あと、合理的だな、と思ったのはこのパソコン

 

入り口のすぐ横にあり

 

トイレなどの途中退出の際に

 

子どもたちは先生に確認を取ってから

 

自分で退出・入室を打ち込みます

 

遅刻した場合なども

 

自分で責任を持って打ち込むようになります

 

 

 

どの学年の子ども達も

 

とても愛嬌がありかわいい子たちばかりでした


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これは6年生の子どもがプレゼントしてくれたブレスレット

 

この輪ゴムで作るやつ流行ってるみたいです

 

 

 

公立中学校も経験した先生が

 

前の学校よりも仕事は

 

遥かにチャレンジングだと言っていました

 

家庭に問題を抱えている分

 

子ども達もその悩みが

 

イライラや無気力などの形で出ることも多いそうです

 

その分、公立学校のように

 

単に先生と生徒と境界線を作り接するのではなく

 

時には両親や兄弟のように見守ることが必要だそうです

 

その中でバランスを取って行くのが

 

とても難しいと言っていました

 

 

 

ですが、その分

 

やり甲斐もプレウススクールの方が

 

俄然大きいとも言われていました

 

特に、ずっと自分の子どものように見守って来た

 

生徒たちが巣立って行く時の感動は

 

他では味わえないと

 

 

 

プレウススクールを3日間訪問し

 

教育の平等のために挑戦し続ける先生方の姿から

 

たくさん刺激をもらいました

 

 

 

子どもが抱える悩みや問題に

 

厳しくも温かく寄り添い支えていく先生方

 

国が抱える問題に真っ向から立ち向かい

 

全ての子どもを救おうという教育理念

 

 

 

情熱を持つとはこういうことかと思いました

 

いつもどこか逃げ道を作り

 

言い訳をしてしまう自分に

 

しっかり喝が入る経験となりました

 

(この日本語合ってる?)

 

 

 

ということで長文失礼致しました

 

明日はグアテマラの古都アンティグアで

 

スペイン語学校見学へ行って参ります

 

 

 

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