フィンランドで学校訪問! マジメ・オチ・長文日記
グッ モーニン!
ついに英語公用語の地に降り立ちました
現在地は カナダ🇨🇦 バンクーバー
です!!!
もはや安心し過ぎて
平和ボケしてしまいそうで怖いです
さて、日記が現在地から
恐ろしく離れてしまっていますが
日記はフィンランドに戻り
フィンランドのビエルマというところで
学校を訪問させていただいた時の日記です
フィンランドは教育大国として世界的に有名で
日本でも度々本が出版されるなど
その教育システムが注目されています
今回はビエルマの小中高一貫校で
日本語教師をされている先生にお世話になり
学校訪問をさせてもらいました
一日、しかも数ある学校の中で一校、ということですので
自分が感じたことだけザックリと紹介します
フィンランドの教育を詳しく知りたい方は他の方のブログをご覧ください〜ね(´・ω・`)
ではまず学校のアウトルックから
小中高一貫校ということですが
生徒数が少ないので建物の規模自体は日本と同じくらいです
でも運動場はありません
フィンランドには日本のような毎日の学校での部活動はなく
地域での習い事が主流となっているようです
職員室はこんな感じ
個人個人の席もありますがオープンな共有スペースも充実
先生方は休み時間はこちらの共有スペースで
おしゃべりなどをして過ごすことが多いのだそうです
日本の職員室もアットホームな感じで好きですが
大きなオープンスペースがあれば学年団の枠を超えて
職員全体の仲が深まりそうです
こちらは主に英語の授業に使われる教室です
この学校では子どもたちが授業によって教室を移動していました
そのため、各々の教室が各教科の教材で装飾されていて
英語で使われるクラス内は英語の溢れた空間になっていました
英語の本も絵本から少し厚めの文庫本まで種類豊富にありました
これなら自分のレベルに合わせた本が自由に読めます
こちらは授業の様子です
グレイド7(日本の中学校1年生)の英語の授業です
どの授業でも生徒同士の会話練習や学び合いが多く取り入れられていました
机の形がグループにしやすくお互いの顔が見えやすく斬新!
これは日本の教室にも欲しい〜
もちろんICTも充実していました
1人一台貸出用のタブレットもあります
ちなみに、この授業は題材が『日本のアニメ』だったので
「君たちで授業してみなよ!!」
と、授業開始15分ほど前に言っていただきました
え…この後すぐの授業を…今から??
ということで軽く冷や汗ならぬ脇汗をかきながら
もう1人の先生と少々アドリブで
急遽2時間授業をさせていただきました
わたしのギャグは国境を越え、スベりにスベりましたが
経験としてはなかなかおもしろいものとなりました
どこの馬の骨かもわからない日本人に授業を任せてみるなんて
相当器が広くないとできないなぁ〜と感じました
こちらは7年生の英語の教科書
これをグレイド7(中学校1年生)が扱います
英語は第三言語だそうですが
ほとんどの人が英語をネイティブのようにスラスラ話します
7年生でも、多くの子はペラペラです
ですが英語の授業が始まるのは小学校3年生
以外と日本とあまり変わりません
なぜそんなに話せるのか聞いてみたところ
最も大きな理由は英語に触れる機会が多いということ
そのほとんど全てが英語音声でフィンランド語字幕なのだそうです
この環境で小さい頃から英語を聞いて育っているので
音声での導入はほとんど違和感なく受け入れられるそうです
またフィンランドは人口の少ない国なので
子どもたちには英語を話せないと将来困るのではないかという
という必要感もあるようです
ランチルームです
フィンランドの子どもたちは給食を無料で食べることができます
この日のメニューはシチュー
とても美味しかったです
ですが、栄養面で言えば日本の給食が世界一だと思います
ただ、これから未来に向けては
宗教上の理由で食べられないものとか
ベジタリアンとか
アレルギーなどの健康上の問題とか
食の多様性にどう向き合っていくかも大きな課題だと思います
こちらは地域のユースセンター
放課後に子どもたちが集い自由に遊んだり勉強したりできる場所です
日によって時間は異なりますが
訪問した日は中高生以上夜の12時まで滞在可能でした
この日は小さい頃からの友だちだという中学校3年生の子が集まり
ビリヤードやゲームをしながら遊んでいました
また、地域の大人の方もたくさん集まって
お話やトランプをしたりして楽しんでいました
小さい町ならでしょうか
地域みんなで子どもを育てるという雰囲気がありました
ということで
私が一日で見て来たことをザックリと紹介させていただきました
日本の学校と比べて
学校の設備が〜とか授業が〜とか子どもたちの様子が〜とか
すっごく違うかと言えば
そうでもないな、という印象です
ただ、ここは違うな、自分もこうでありたいなと思ったのは
学校や地域や先生方の子どもとの向き合い方です
これはとある先生のテストの丸つけの様子です
フィンランドでは通常
間違いには∨をして正解には%を(ちょい違うけど)します
テストの左側を参照
ですが、この先生は右側のように
テストに正解はつけても間違いはつけません
%はポジティブな印、∨はネガティブな印
子どものテストにはポジティブだけを残してあげたい
とおっしゃっていました
フィンランドでは子どもと向き合う時
一人一人の個性や考えをとても大切にしていて
いくつかの選択肢を与えて
あなたはどうしたいか
と子どもに自分で考えさせ決めることを大切にしているようです
ですから、これはしたいけど、今はこれはつらいからできない
など子どもたちの個々の声を聞き
そのニーズに対応できる環境を与えてあげることができていました
根性論や感情で突き進む今の自分に最も足りてない部分だなと痛感しました
私はやはり
汗水垂らしてみんなで協力して
1つの目標に向かって
みたいなのがやっぱ好きです
いつまでもそんな熱苦しい人間でありたいと思います
でも、その中で
できなきゃダメ、ではなくて
自分がやれると思うところまでやってみようね
というような寛容さを持っていきたいな
と感じさせられたわけです
この反省が半年後の私に生きているかはさておき…
もう少しきちんとフィンランド式教育について学んでいきたいな〜
と思わされる一日でございました
日本は本日から消費税増税ですね!
正直、よくわかっていないので
帰国してから少々混乱しそう