紛争と平和について考える その1
チャオー
ローマのフェウチミーノ空港で長い長い空港泊中です
周りも空港泊仲間で賑わってきました
でも、ここ…イスの手すりが邪魔過ぎて寝転べません
空港泊史上、最悪の寝心地と言えるでしょう
この後、ヴェネチアを目指して12時間のバス移動です
本日はイスラエル滞在中に訪問した
の日記です
ガザは私たちもメディア等でよく目にしますが
今回私たちが訪れたのはヨルダン川西岸です
地図上には載っていませんが
初日はラマッラーという
同じ国内とは思えないボーダーがあります
拳銃を構えたイスラエル兵士がたくさんいました
バスはこのボーダー(現地の人はチェックポイントと呼んでいました)で降ろされ
国境さながらの検査を受けます
英語も通じず状況がよくわからずに困っていた私たちを
パレスチナの人が助けてくれて
なんとかチェックポイントからラマッラーまでたどり着くことができました
こちらがラマッラーの様子です
イスラエル側とは景色がガラッと変わり
道は車や人でごった返していていてゴミも多い…
ですが、人のフレンドリーさや親切さは圧倒的にパレスチナです
悩みながら道を歩いていると声をかけてくれ
場所を丁寧に教えてくれます
カメラを見ると「撮ってくれ〜」と寄ってきます
日本人とわかると日本語であいさつしてくれます
政府の機関などはこちらにあることが多いそうです
写真はパレスチナ自治区初代大統領でもあるアラファト議長のお墓です
ラマッラーでは、国境で偶然お会いした
NPOでパレスチナ地区の環境保全活動の支援などを行なっている方に
案内をしていただき、お話を聞くことができました
そして、現在のパレスチナ人の苦しい現状について知ることができました
パレスチナ側に建設されていること
入植地に住むイスラエル人は民間人であっても拳銃の所持が認められていること
オリーブの木を燃やしてしまうことがあること…
ガザ地区では60%を超えているそうです
ですが、物価はイスラエル側に引っ張られ上がっていて経済的苦しい
土地は入植地や分離壁少しずつ侵食され減っていく
パレスチナ自治区に住む人は分離壁を自由に行き来することは許されないため
差別を受けながらも自由のために残ろうとするそうです
平和的な解決が一向に進まないため
パレスチナ人はこれらの苦しい現状を打破しようとデモに参加しますが
イスラエル側はデモやテロを防ぐ目的で空爆や壁の建設を進めます
軍事力もなく小石を投げるパレスチナ人に対してイスラエル兵が発砲して
デモに参加していた子どもが死ぬことも頻繁にあるそうです
帰りにチェックポイントを通りながら考えました
同じ国の中なのに、どうしてこんな一方的なボーダーがあるのだろう
お話をしてくださった方の一言がとても印象に残りました
自分たちの住んでいたところに
突然違う国から人が移住してきて
大昔ここは自分たちの土地だったから出て行け
そう言われて素直に出て行く人がいるだろうか
確かにその通りだと思います
どの国も歴史の中で奪い奪われ 今の国境があります
パレスチナではその昔
パレスチナ人とユダヤ人、キリスト教徒が共存していたと言います
紀元前に国を失い、各地で迫害を受けてきたユダヤ人が
再び国を取り戻した感動は測り知れません
互いの存在を認め、譲り合い
平和的に解決する方法はないのでしょうか
などと考えたパレスチナ訪問1日目でした
長くなりましたのでその2に続きたいと思います